市川はるひ

『心と体と』〜東欧発、鹿の化身になって深まる恋! 変わり者2人のロマンチックでおかしな日々〜

ハンガリーの鬼才監督・イルディコー・エニェディが18年ぶりに撮った、ファンタジーとリアルが交錯する不可思議なラブストーリー。毎夜、同じ夢を見ることを知り、急速に惹かれあう、中年男と若い女の不器用な恋。ブラック風味のラブコメ要素が魅力。リアルな可愛らしさを見せる鹿たちのシーンも、動物好きにはたまらない映像だ。2017年ベルリン国際映画祭・金熊賞受賞、本年度アカデミー外国語映画賞にもノミネートされた。
2018年4月14日(土)より新宿シネマカリテ、池袋シネマ・ロサほか全国順次公開
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『ラッキー』〜愛しき名優スタントン最後の主演作。「死とは何か?」 現実主義者ラッキーがたどり着いたある「考え」とは〜

そろそろ人生の終わりが近づいていると気付かされた男・ラッキー。小さな街で人々と交流し「死」のさまざまな側面に触れる中で、ある概念にたどり着くまでを、独自のテンポで描く。惜しくも2017年9月に亡くなった、名優ハリー・ディーン・スタントン最後の主演映画。名脇役として知られるジョン・キャロル・リンチが、映画初監督をつとめ、シンプルかつ粋に演出。また監督業で著名なデヴィッド・リンチが、俳優として重要な役柄を好演している。ユーモアと愛に満ちた人間ドラマ。
3月17日(土)より、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほか全国順次公開

『ゆれる人魚』〜ポーランド発、東欧の不思議な音楽と、美少女人魚のホラー・ファンタジー〜

人魚の姉妹をヒロインに、東欧の音楽シーンを盛り込んだミュージカル要素満載の、ホラー・ファンタジー。ポーランドの新鋭女性監督による本作は、サンダンス映画祭2016年ワールドシネマコンペティションドラマ部門審査員特別賞をはじめ、数々の映画賞を受賞。肉食人魚の恋と歌。美しくもグロテスクなビジュアルと、東欧文化を色濃く映した不思議な楽曲が、唯一無二の魅力を放つ! 2018年2月10日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次公開

『消された女』〜ホラーよりも恐ろしい惨劇!韓国の闇を描いた社会派サスペンス〜

映画『消された女』合法的に精神病院に強制入院、監禁され、殺人の汚名までも着せられた女。興味を持ったテレビプロデューサーが調べを進めると、身も凍るような、底なしの闇が現れて……。
韓国に実在した「精神保健法第24条」にまつわる惨劇を描いた社会派サスペンス。嘘と真実に揺れながら、深まる謎に釘付けになる問題作。監督はイ・チョルハ。出演はカン・イェウォン、イ・サンユンほか。
1月20日(土)より、シネマート新宿・シネマート心斎橋ほか全国順次公開
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『花筐/HANAGATAMI』〜大林宣彦監督が自身を投影した、戦争と死に飲み込まれていく若者たちの葛藤と魂の物語〜

80年代を代表する青春映画の金字塔『転校生』『時をかける少女』等、数多くの作品を撮ってきた大林宣彦監督による “戦争三部作”の最終章。コマ落としや合成といった映像技術が駆使された”大林ワールド”も健在。檀一雄の同名小説をベースに、当時の若者たちが力強く生きる様を描き、美しさと泥臭さが混在した圧倒的な世界観が突きつけられる。舞台となった唐津の、幻想的な祭り風景も壮観だ。

12月16日(土)、有楽町スバル座他全国順次公開 ©唐津映画製作委員会/PSC 2017

 

『エンドレス・ポエトリー』〜アレハンドロ・ホドロフスキー監督による、極彩色のリアリティ&ファンタジー再び!〜

アレハンドロ・ホドロフスキーの自伝作品、第2弾。衝撃的な映像美とみずみずしい感性で、従来のファンをも驚かせた『リアリティのダンス』から3年。前作で少年だったアレハンドロの青年時代を描く。奇妙で魅力的な芸術家の友人や恋人との、美しくも残酷な、愛と幻想の日々。今回も極彩色の映像と、強烈な演出で観客を楽しませてくれる。
2017年11月18日(土)新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク渋谷ほか全国順次公開 ©2016 SATORI FILMS, LE SOLEIL FILMS Y LE PACTE
photo:©Pascale Montandon-Jodorowsky

『Ryuichi Sakamoto: CODA』〜坂本龍一の活動全般を追った、深遠なドキュメンタリー〜

音楽家・坂本龍一に5年間の密着取材を行ったドキュメンタリー作品。撮影期間は、東日本大震災後、坂本氏が思わぬ病を得て闘病、復帰するまでだが、80年代などの貴重なアーカイブ映像も収録。長きにわたり、社会・環境問題に意識を向けてきた坂本氏が、それをどう音楽に反映させてきたのか。時代と音楽の深い関係性も映している。監督は『ロスト・イン・トランスレーション』のプロデューサーとして知られるティーブン・ノムラ・シブル。「これは最終章のはじまりなのか」とうたう通り、坂本龍一の肖像画的な作品だ。
11月4日(土) 角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開 ©2017 SKMTDOC, LLC

『女は冷たい嘘をつく』〜娘を思う母親の執念を描いたサスペンス。「嘘よりも恐ろしい真実」とは?〜

あるシングルマザーが、わが子を連れ去ったベビーシッターの行方を追う中で、恐ろしい真実に出逢うサスペンス。韓国の女優ならではの激しい情念を抱いた迫力の演技が、人間ドラマとしての趣を深くし、本作をただのサスペンスではなく、感動を呼ぶ質の高いドラマに仕上げている。シネマート新宿/心斎橋の特集上映「のむコレ」にて上映。

10月30日(月)より シネマート新宿、11月10日(金)よりシネマート心斎橋にて公開 ※特集上映につき、タイムテーブルにご注意ください。©2016, DICE FILM & MEGABOX PLUS M, ALL RIGHTS RESERVED

『オン・ザ・ミルキー・ロード』〜力強い希望と迫り来る悲劇、陽気な人々とエネルギッシュな音楽がせめぎ合う、クストリッツァ渾身の新作!〜

世界三大映画祭を制し、映画『黒猫・白猫』『アンダーグラウンド』『アリゾナ・ドリーム』などで多くの映画ファンを魅きつけてきた、エミール・クストリッツァ監督、9年ぶりの待望の新作。旧ユーゴの内戦を背景に、陽気でクレイジーな人物とはじけるような音楽で、エネルギーに満ちた作品を作ってきたクストリッツァ監督。今回は「愛」をテーマに、イタリアの宝石ことモニカ・ベルッチをヒロインに迎え、自ら主演も務めた。奇想天外な物語を、驚くべき映像にのせてお届けする。
9/15(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー! ©2016 LOVE AND WAR LLC

『ロスト・イン・パリ』〜絵本のようにキュートな、サプライズいっぱいのコメディ〜

映画『アイスバーグ!』『ルンバ!』などで高い評価を受けてきた現役道化師のカップル、フィオナ・ゴードンとドミニク・アベルによる風変わりなコメディ。パントマイムやダンスを駆使しつつ、レトロなサイレント映画とは一線を画す独創性もみせる。パリの風景を背景に、豊かな色彩で絵本のような映像美を楽しませながら、人生と自由の素晴らしさを、ユーモアたっぷりに描いている。2017年8月5日(土)より渋谷・ユーロスペースほか全国順次公開©Courage mon amour-Moteur s’il vous plaît-CG Cinéma