‘カンヌ国際映画祭’ タグのついている投稿

『ABEL』で長編監督デビュー メキシコ人俳優ディエゴ・ルナの挑戦

2010年5月21日 金曜日

カンヌ国際映画祭で特別上映された『ABEL』は、なんとも不思議な“感触”を観る者に与える作品だ。

9歳の男の子アベルは、父親が家を出て以来、話すことをやめた。暫く病院で治療を受けた後にアベルは帰宅するが、ある時突然、自分を父親であると倒錯することで再び口を開きはじめる。母親を妻として扱い、姉や弟を監視するアベル。みなアベルを思って同調し、アベルが一家の長として振舞う様子がユーモアを交えて描かれる。

アベルと、その弟パウロの子どもならではの低位置にある、無邪気な視点。アベルの母親の溢れんばかりの愛情。それらがスクリーン上であまりに純粋に混在する。監督したのはメキシコ人俳優で、『ミルク』などハリウッド映画でも活躍するディエゴ・ルナ。初の長編監督作品となる今作を携えてカンヌ入りした彼にインタビューした。

nittaamain

(続きを読む…)

カンヌ国際映画祭 コンペ部門でイム・サンス監督が『下女』お披露目

2010年5月16日 日曜日

gejomain

12~23日の日程で開催されているカンヌ国際映画祭のコンペティション部門で、韓国イム・サンス監督作品『下女』(英題:The Housemaid)が上映された。韓国映画界の傑作と語られる故キム・ギヨン監督の1960年の作品を、50年経った現在、再びスクリーンに蘇らせた同作。2年前『シークレット・サンシャイン』でカンヌ主演女優賞に輝いたチョン・ドヨンがヒロインを演じ、またまた圧倒的な存在感を見せつけた。

カンヌが再びチョン・ドヨンにひれ伏す?!

使用人として仕える上流階級の家の主人と愛人関係になり、一家に修復不能な崩壊をもたらす―ヒロインの役柄をこう説明すると、なんともおどろおどろしい。しかし『下女』の主人公は、こんな泥沼を少女のような天真爛漫さで、愚直なまでに従順に這い回る。演じるチョン・ドヨン。息子の死によって心を閉ざしたシングル・マザーを熱演した『シークレット・サンシャイン』から2年。結婚・出産を経てスクリーンに帰ってきた彼女は、むしろ以前より若々しく、同作では時折10代のような幼い表情を見せている。その同じ女性が深夜、妻の目を盗んで家の主人の性の僕と化するのだから、妖しいったらない。

(続きを読む…)

カンヌ映画祭『ロビン・フッド』で開幕

2010年5月13日 木曜日

魅せたケイト・ブランシェット!

今年で63回目を迎えるカンヌ国際映画祭が12日開幕した。

オープニングを飾ったのはリドリー・スコット監督、ラッセル・クロウ主演の歴史アクション大作『ロビン・フッド』。開幕前の記者会見には、腹痛で急きょリドリー・スコット監督が登壇を断念するなか、クロウとともに淡いサーモン・ピンクのスーツに身を包んだ共演者のケイト・ブランシェットが登場。ドレスの着こなしには定評のある彼女だが、この日もエレガントかつ凛とした美しさで、監督の不在で開いた穴をしっかり埋めた。

レッド・カーペットでは一転、黒のシックなドレス姿を披露。
改行

nitta1

改行
(続きを読む…)

『風にそよぐ草』〜アラン・レネ全作上映より

2010年3月15日 月曜日

風にそよぐ草フランス映画祭2010関連企画として、アラン・レネの全作品が一挙公開されます。1948年にデビューし、犯罪映画(『彫像もまた死す』『戦争は終わった』)にはじまり、意識と想像のドラマ(『去年マリエンバートで』『プロビデンス』)や恋愛の悲劇(『死に至る愛』『メロ』)にいたるまで、次から次へとトーンを変えてきました。
近作ではコメディーに比重がおかれ、88歳で発表した『風にそよぐ草』でも笑わせ、感動させる驚くべき才能を発揮しています。
(続きを読む…)

フランス映画祭2010

2010年3月12日 金曜日

パリ20区、僕たちのクラス3月18日(木)からTOHOシネマズ六本木ヒルズにて、いよいよ開催です。今年は映画祭団長としてジェーン・バーキンが来日し、トークショーやサイン会などのイベントも多数予定されているので要チェックです。
「いまのフランス映画」を代表する長編14作品、短編9作品が公開され、19日(金)にはオールナイト上映も! 今年初の「フレンチ・パッション」プログラムも注目したいところ。
今回、この映画祭でしか観ることができない作品(一般公開未定)の中から、おススメの4作品をご紹介します!

(続きを読む…)