気候変動の影響で、住民がこれまでと同じように暮らすのが困難になっている、みっつの島がある。
ひとつめ。ツバル ― 南太平洋に浮かぶ立憲君主制国家で、その人口は約1万人と、ヴァチカンに次いで少ない。ヤシの木が生い茂り、紺碧の海が眼前に広がるその景色は、まさに楽園。海抜が最高でもわずか5mで、地球温暖化による海面上昇の影響から、「世界で最初に沈む国」と言われている。
ふたつめ。ベネチア ― 「水の都」と呼ばれるイタリアの海上都市で、街そのものが世界遺産に指定されている。中世にはベネチア共和国の首都として栄えた、歴史と伝統工芸と美にあふれる街。隣接するベネチア湾で高潮が起こると、街が広範囲で水没する。地球温暖化の影響による海面上昇が進んでおり、将来的には、街自体がアドリア海に沈むと懸念されている。
みっつめ。シシマレフ ― アラスカ最西端に位置する、永久凍土の島。約600人の住民は狩猟を生活の柱としていて、猟銃の手入れは家庭でも欠かせない。近年、地球温暖化の影響で永久凍土の土壌が溶け始めており、住民の約2割が家を失った。島に残っている住民たちは、この地を離れて移住する決断を迫られている。


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