≪デジタル・リマスター版特集上映≫ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち— 一大ムーブメントの傑作7本を流麗な音楽とともに

  • 2020年02月20日更新

≪デジタル・リマスター版 特集上映≫「 ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち」ポスター画像2019年1月26日に逝去したフランス音楽界の巨匠ミシェル・ルグラン。その生涯で100作以上のアルバムと約200曲におよぶ映画、TV音楽を手掛けた。映画作品では『おもいでの夏』『愛のイエントル』などで3度のアカデミー賞、5つのグラミー賞、2度のパルムドール、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞などを受賞。社会派、ロマンス、ミュージカルなどさまざまなジャンルの作品に彩りを加え、それらを人々の記憶に刻み込んだ彼の功績は計り知れない。

この度、没後1年/生誕88年特別企画として、2020 年2月21日(金)よりデジタル・リマスター版特集上映『ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち』の開催が決定した。彼が一大ムーブメントの立役者であるジャン=リュック・ゴダール、アニエス・ヴァルダ、ジャック・ドゥミ監督とタッグを組んだ、『女は女である』『女と男のいる舗道 4Kデジタル・リマスター版』『ローラ』『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』『ロバと王女』『5 時から7 時までのクレオ』の7本を上映。昨年はヴァルダ、そして今回のゴダール2作品で主演を務めるアンナ・カリーナも、この世を去っている。

ストーリーの切なさや悲しさ、陽気さや楽しさをより際立たせるルグランの美しいメロディーたち。作品と同様、50年以上経った今も、そしてこの先も色褪せることはない。

なお、2020年2月19日には、「ミシェル・ルグラン没後一年追悼盤」として、『エッセンシャル・ワークス・オブ・ミシェル・ルグラン』、『ALFA Years / ミシェル・ルグラン』、『トリビュート・トゥ・ミシェル・ルグラン/ リシャール・ガリアーノ』の3タイトルのアルバムが発売される。

【ミシェル・ルグラン/Michel Legrand】
1932年2月24日パリ生まれ。父は指揮者、母は楽譜出版社の経営者、姉は後にジャズ・ボーカリストになるという音楽一家に育つ。11歳でパリのコンセルヴァトワールに入学し、作曲法をナディア・ブーランジェに学ぶ。卒業後は、ジャズ・ミュージシャンとしてデビュー。58年にマイルス・デイヴィスなどとアルバム『ルグラン・ジャズ』を発表し高い評価を得る。一方で54年に映画音楽に進出、ヌーヴェルヴァーグの監督たちとタッグを組み数多くの名作を生み出し、『シェルブールの雨傘』で初めてアカデミー賞にノミネートされる。その後ハリウッドに進出し、生涯で3度アカデミー賞を受賞。晩年は本格的なクラシックのアルバムも発表。2019年1月26日、パリの自宅近くの病院で息を引き取る。享年86歳。

 

上映作品


『ローラ』
映画『ローラ』メイン画像1960年/フランス/モノクロ/88分)
監督・脚本:ジャック・ドゥミ
出演:アヌーク・エーメ、マルク・ミシェル、ジャック・アルダン
©mathieu demy 2000

フランス西部の港町ナント。キャバレーで踊り子として働くローラは、7年前に姿を消した初恋の人ミシェルを待ち続けている。そんなローラを想い続けていた幼馴染のローランは、10年ぶりの再会で告白するも振られてしまう。

5時から7時までのクレオ』
映画『5時から7時までのクレオ』メイン画像1961年/フランス=イタリア/90分/モノクロ)
監督・脚本・作詞(シャンソン):アニエス・ヴァルダ
出演:コリーヌ・マルシャン
©agnes varda et enfants 1994

シャンソン歌手のクレオは、自分がガンかもしれないという不安と恐怖から占い師を前に大粒の涙を流す。時刻は5時。検査結果がある7時までパリの街をあてどなく歩くクレオ。ふと立ち寄った公園でアルジェリアからの帰還兵と語らうことに。

『女は女である』
映画『女は女である』メイン画像1961年/フランス=イタリア/84分/カラー)
監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:アンナ・カリーナ、ジャン=クロード・ブリアリ、ジャン=ポール・ベルモンド、1961 STUDIOCANAL – Euro International Films,S.p.A.

キャバレーの踊り子アンジェラは、今すぐにでも子どもが欲しいと思っている。しかし恋人のエミールはそんな彼女に戸惑いを隠せない。そんな最中、アンジェラに思いを寄せていた青年アルフレッドが現れる。

『女と男のいる舗道 4Kデジタル・リマスター版』
映画『女と男のいる舗道』メイン画像1962年/フランス/84分/モノクロ)
監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール
出演:アンナ・カリーナ、サディー・レボー
©1962.LES FILMS DE LA PLEIADE.Paris

パリのあるカフェで、ナナは夫と人生を語り合った末に別れることに。家賃も払えないほどの生活に陥ったナナは街で男を誘い売春をするようになる。やがてナナは、見知らぬ男たちと関係を持つことに無感覚になっていく。

『シェルブールの雨傘』
映画『シェルブールの雨傘』メイン画像(1964年/フランス/91分/カラー)
監督・脚本:ジャック・ドゥミ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ニーノ・カステルヌオーボ
©cine tamaris 1993

港町シェルブールで、ささやかだが美しい恋を育む自動車修理工の若者ギイと傘屋の少女ジュヌヴィエーヴ。ある日、アルジェリア戦争の召集令状が彼に届き、二人は離れ離れとなってしまい―。

『ロシュフォールの恋人たち』
映画『ロシュフォールの恋人たち』メイン画像(1967年/フランス/127分/カラー)
監督:ジャック・ドゥミ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、フランソワーズ・ドルレアック、ダニエル・ダリュー
©cine tamaris 1996

軍港の町ロシュフォールにめぐってきたお祭りの季節。旅芸人たちはお祭りの準備を初め、美しい双子の姉妹は新しい恋の予感を感じ思わず歌いだす。町中が湧き立つ週末に新たな恋が生まれ、かつての恋が再燃する-。

『ロバと王女』
映画『ロバと王女』メイン画像(1970年/フランス/89分/カラー/ドルビーデジタル)
監督・脚本:ジャック・ドゥミ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャック・ペラン、デルフィーヌ・セイリグ©2003 Succession Demy

宝石を生むロバのおかげで裕福な王室。「私より美しい女性と再婚してほしい」というお妃の遺言を聞いた王は、お妃より美しい娘の王女に求婚。困った王女はロバの皮に身を隠す-。

アルバム(CD )情報


ミシェル・ルグラン没後一年追悼盤3タイトル発売(発売日:2020年2月19日)

「エッセンシャル・ワークス・オブ・ミシェル・ルグラン」
DISC1 は代表曲の自作自演集、DISC2 は様々なアーティストによる数々のカヴァーを収録、ベスト盤としても楽しめる日本独自企画盤CD2 枚組。監修:濱田髙志
価格:3,300円(税込) SICP31338~9 発売:Sony Music Labels

「ALFA Years / ミシェル・ルグラン」
ジャズ・ピアニスト・ルグランをピアノ・トリオ編成で堪能できる自作自演集。アルファに残した3 枚のアルバムから本人公認でセレクト。監修:濱田髙志
価格:2,600円(税込) MHCP30001 発売:Sony Music Direct

「トリビュート・トゥ・ミシェル・ルグラン/ リシャール・ガリアーノ」
ピアソラから“ニュー・ミュゼットの旗手”と賞賛された鬼才アコーディオン奏者ガリアーノがプラハ弦楽五重奏団と共に贈るルグラン名曲集。
価格:2,750円(税込) SICP31335 発売:Sony Music Labels

※プロフィール・あらすじ・CD情報等は公式サイト参照

予告編&開催情報




◆《デジタル・リマスター版 特集上映≫「ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち」開催情報
日程・場所:2020年2月21日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次開催
料金:一般 1,500円 大学生 1,300円 シニア 1,200円 プライベートシート 2,000円
上映の詳細は公式サイトでご確認ください。

配給:ザジフィルムズ/ハピネット
企画協力:濱田髙志
協力:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル、ソニー・ミュージックダイレクト

※2020年2月21日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMA 他全国順次開催

文・編集:吉永くま

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