【画像で楽しむイベントレポート】『第31回東京国際映画祭』レッドカーペット

  • 2018年11月07日更新


「第31回東京国際映画祭」RCメイン画像
今年も2018年10月25日(木)〜11月3日(土・祝)に開催された、第31回東京国際映画祭(以下、TIFFと表記)。メイン会場である六本木ヒルズで行われたオープニングイベントには、今年も各国から豪華な映画人が大集結した。アジア最大の映画祭にふさわしい華やかな幕開けとなったレッドカーペットの模様を、オリジナル画像満載で振り返ります!(撮影:鈴木友里
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女神降臨! アンバサダー・松岡茉優のドレス姿に会場中がため息!

今年のアンバサダー、松岡茉優の登場で幕を開けた映画祭。昨年は映画初主演作『勝手にふるえてろ』が本映画祭のコンペティション部門で観客賞を受賞し、今年はカンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた出演作『万引き家族』がJapan Now部門で上映されるなど、TIFFの“顔”として申し分のないキャスティング。ピンクベージュのドレスに身を包んだ姿に、会場からは早くもため息が漏れた。

 

映画界の未来を担うフレッシュな才能たち

左:「PFFアワード2018」グランプリ受賞作『オーファンズ・ブルース』の工藤梨穂監督とキャストの皆さん。
右:「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018」受賞作品『岬の兄妹』(片山慎三監督)に出演の松浦祐也と和田光沙。良い笑顔!

 

日本映画スプラッシュ特別上映『21世紀の女の子』ご一行。新進映画監督14名+アニメーション監督1名が参加し、“自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーが揺らいだ瞬間”というテーマを8分以内の短編で表現するオムニバス作品。企画・プロデュースの山戸結希監督はじめ、松本花奈監督、加藤綾佳監督や、各編主演の石橋静河、唐田えりか、北浦愛、木下あかり、倉島颯良、瀧内公美、日南響子、堀春菜、松井玲奈、三浦透子など、旬な顔ぶれ39名が登場! ファッション誌「装苑」がプロデュースした色とりどりの衣裳をまとい、ひときわ華やか。


個性豊かな監督&キャストが続々登場して、レッドカーペットは早くも白熱!

特別招待作品『ハード・コア』から山下敦弘監督と、作中に登場するキャラクター、ロボオが登場!
本作は、山下監督と俳優の山田孝之が、2人の愛読書である人気コミック「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」を完全映画化した、切なくも可笑しいヒューマンドラマ。山田のほか、佐藤健、荒川良々ら豪華キャストの出演にも注目の作品だ。山下監督も、なぜかロボオと一緒にロボット歩き!?

 

 

和気あいあいとした雰囲気が印象的だった、『ギャングース』の入江悠監督、加藤諒、渡辺大知、山本舞香、伊東蒼、菅原健。主演のカズキ役を演じた加藤は、劇中で人生初のモヒカン姿を披露!

 


クロスカットアジア部門から、フィリピン映画『リスペクト』のトレブ・モンテラスII監督と、主演のアブラが登場。犯罪と貧困に囲まれながらヒップホップにのめり込む青年ヘンドリックスとマルコス時代のトラウマを引きずる老詩人ドクが出会い、世代を越えて詩作の力を認め合っていく物語。ラップ世代と老詩人の交流に、フィリピンの現在とマルコス時代の圧政の類似というテーマを重ねたという力作だ。

 

 

アジアの未来部門から台湾映画『海だけが知っている』のツイ・ヨンフイ監督、主演を務めたジョン・ジアジュンらが登場。美しい海に囲まれた台湾東部の蘭嶼(らんしょ)島を舞台に、高雄で開催される“先住民児童伝統舞踊コンクール”への出場を目指す少年たちを描いた作品。実際に蘭嶼島の住人であるジョンは、演技初体験ながらツイ監督に「天才!」と言わしめた逸材。レッドカーペットでも堂々たるエンターテイナーぶりを披露していた。

 

日本映画スプラッシュ部門で上映された『漫画誕生』ご一行。“近代漫画の父”と呼ばれた主人公の北沢樂天に扮したのはイッセー尾形。その妻・いのを篠原ともえが演じた。監督は新鋭・大木萠。レッドカーペットには稲荷卓央、モロ諸岡、とみやまあゆみ、森田哲矢、東ブクロなど個性的な面々が集結。

 

福井県の「えちぜん鉄道」を舞台にした涙と笑いの感動ドラマ『えちてつ物語~わたし、故郷に帰ってきました。~』からは、児玉宜久監督と河合広栄プロデューサー、そして主演の横澤夏子と緒形直人が登場。「主演女優の横澤夏子です!」と冗談まじりに連呼していた横澤だが、劇中ではベテラン俳優に囲まれて主人公を演じきった。

 

黄色い声援が六本木の空にこだました!? 

黄色い声援の先にいたのは、このお三方! 特別招待作品の『旅猫リポート』から、三木康一郎監督、主演の福士蒼汰、共演の広瀬アリス。世界中の取材クルーが一斉にカメラを向ける人気ぶりだった。

 

世界を席巻するジャパニメーション!

左:特別招待作品『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰 & Case.2 First Guardian』から、塩谷直義監督と、キャストの関智一、野島健児、東地宏樹、そして劇的に可愛かった佐倉綾音。
右:『アニメーション映画監督 湯浅政明の世界』からは、湯浅監督とちびまる子ちゃん、『アドベンチャー・タイム』のフィン&ジェイクも登場!

 

特別企画「TIFFプラス」で開催の『新作公開記念!!「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」上映会&THUNDER STORM SESSION DJ Party!!! Presented by DJ KOO』から、DJ KOOと、寺島惇太、畠中祐、武内駿輔ら豪華なキンプリ声優陣が登場!

 

特別招待作品で本映画祭のクロージング作品でもある『GODZILLA 星を喰う者』からは、キャストの宮野真守と櫻井孝宏、監督の静野孔文と瀬下寛之、そしてゴジラが登場! マモとゴジラの仲睦まじい様子にレッドカーペットが沸き立つ。


取材班が目を奪われた、ピカイチ美男美女はこの2人!

左:アジアの監督3名が同じテーマでオムニバス映画を共同製作するプロジェクト『アジア三面鏡2018:Journey』に出演のオカ・アンタラ。インドネシアの人気俳優で『ザ・レイド GOKUDO』などにも出演。登場したとたん「イケメン過ぎる!!! 」と取材班がプチパニックに(笑)。
右:同じくインドネシアから来日した『めくるめく愛の詩』に出演のアニサ・ヘルタミ。破壊力抜群のキュートな笑顔に一瞬で釘付け!!!

レッドカーペットに咲く大輪の華々! 美女たちのドレスコレクション

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日中平和友好条約40周年の節目に豪華ゲストが中国から多数来日!


今年で開催13回目を迎えた「東京・中国映画週間」。日中平和友好条約40周年という節目に相応しく、中国映画界を代表する監督、プロデューサー、俳優の徐崢(シュー・ジェン)、宋佳(ソン・ジア)、朱亜文(チュー・ヤーウェン)、雷佳音(レイ・ジャーイン)、海清(ハイ・チン)といった豪華ゲストが多数来日して盛り上げた。日本からは木下彩音と前田公輝が参戦。

 

心揺さぶる話題の邦画&キャストも目白押し!

瀬々敬久監督が構想30年の末に完成させた入魂作『菊とギロチン』ご一行。大正時代、関東大震災直後の日本を舞台に、かつて実際に日本全国で興行されていた「女相撲」の一座と、実在したアナキスト・グループ「ギロチン社」の青年たちを描いた青春映画。お揃いの法被姿で元気いっぱいに登場!

 

日本映画スプラッシュ部門の作品賞を受賞した『鈴木家の嘘』ご一行。長男が突然亡くなり、ショックで記憶を失った母のため、一世一代の嘘をつく父と長女の姿をユーモアたっぷりに描く感動作。数々の映画で助監督を務めてきた野尻克己の初監督作だ。父役の岸部一徳、母役の原日出子、長男役の加瀬亮ほか、岸本加世子や大森南朋らベテラン俳優に混じり、『菊とギロチン』で注目を浴びた長女役の木竜麻生が登場。

 

すっかりTIFFの常連となった感のある今泉力哉監督が、角田光代の傑作同名小説を基に描いた『愛がなんだ』ご一行。岸井ゆきの、深川麻衣、若葉竜也らフレッシュな俳優たちと、プロデューサー陣が登場した。生活のすべてが好きな男性中心になってしまう主人公テルコと、テルコを都合のいい女として扱うマモルの関係を通して、「片思い」を徹底的に考察する、可笑しくて切ないラブストーリー。


そして、今年を代表する日本映画といえば、やっぱり “カメ止め
”!


今年を代表する日本映画といえば、やっぱり『カメラを止めるな!』。ENBUゼミナールのワークショップで制作された1本のインディーズ映画が、瞬く間に日本中を席巻し、世界へと羽ばたいていく奇跡の光景は、映画界に新たな光と可能性をもたらした。キャストたちのゾンビポーズや、上田慎一郎監督のこの表情もすっかりお馴染みに(笑)。

 

女子のハートを鷲掴みにするイイ男たちが、わんさか登場!

特別招待作品『jam』からは、SABU監督、青柳翔、町田啓太、鈴木伸之をはじめとする劇団EXILEのメンバー、紅一点の筒井真理子が登場! これだけ大勢のイケメンが目の前に並ぶと圧巻です。

 

日本映画スプラッシュ部門の監督賞に輝いた武正晴監督率いる『』からは、奥山和由プロデューサー、主演の村上虹郎、ヒロイン役の広瀬アリス、日南響子、岡山天音らが登場。原作は芥川賞作家・中村文則の衝撃デビュー作!

 

阪本順治監督が稲垣吾郎主演で描く完全オリジナルストーリー『半世界』。40歳目前の男3人の視点を通して「人生半ばに差し掛かかり、残りの人生をどう生きるか」という普遍的な葛藤と希望を描くヒューマンドラマ。阪本監督、稲垣、長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦が登場!

 

映画界の大御所たちも笑顔でレッドカーペットを闊歩

左列:Japan Now 部門の特集<映画俳優 役所広司>で、過去の出演作5本が上映された役所広司と、『キツツキと雨』の沖田修一監督、『孤狼の血』の白石和彌監督。
右上:同じくJapan Now 部門を代表して登場した、行定勲監督、小田学監督、プログラミングアドバイザーの安藤紘平。
右下:特別招待作品『Merry Christmas! ロンドンに奇跡を起こした男』の日本語吹き替え版で、クリストファー・プラマー演じる偏屈な老人スクルージの声を務める市村正親。

 

特別招待作品としてオープニングを飾った、レディー・ガガ主演『アリー/スター誕生』の特別ゲストとして登場した、寺島しのぶ。スレンダーなスタイルとスタイリッシュなドレスで輝きを放っていた。歌手を夢見るアリーと世界的シンガーのジャクソンの出会いと恋を描く本作は、アリー役のレディー・ガガの熱演が大きな話題を呼んでいる。メガホンを執ったのは、ジャクソン役も務めるブラッドリー・クーパー。

 

日本では『ハリー・ポッターシリーズ』のヴォルデモート役で有名なレイフ・ファインズ。監督第3作『ホワイト・クロウ(原題)』でレッドカーペットに登場した。共産主義下にある50年代のソ連に生まれ、やがて世界中を熱狂させるダンサーとなったルドルフ・ヌレエフの伝記を映画化。ファインズ監督が、20年間も構想を抱き続けたという意欲作だ。「『万引き家族』を観たよ、と優しく話しかけられて嬉しかった」という松岡茉優とツーショット。

 


レッドカーペットのラストを締め括るのは、今年のコンペティション部門 審査委員たち。写真左から監督&プロデューサーのスタンリー・クワン、プロデューサーのブライアン・バーク、審査委員長で映画監督のブリランテ・メンドーサ、女優の南果歩、同じく女優のタラネ・アリドゥスティ。

 

TIFF2018レッドカーペット
▼『第31回東京国際映画祭』開催情報

日時:2018年10月25日(目)〜11月3日(土・祝)開催
会場: 六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区)、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場(千代田区)ほか
主催:公益財団法人ユニジャパン(第31回東京国際映画祭実行委員会)

●『第31回東京国際映画祭』公式サイト

取材・編集・文:min スチール撮影:鈴木友里

  • 2018年11月07日更新
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