第12回東京フィルメックス-ついに開幕!巨匠の新作、見逃せない若手監督。押さえて欲しい見どころを最終チェック

  • 2011年11月19日更新

11月19日より第12回東京フィルメックスが開幕。12回目を迎える東京フィルメックスでは映画の目利きが選んだ「今、勢いのあるアジアの若手監督作品」と「海外映画祭を騒がせる巨匠の作品」を中心に約40作品を上映。ミニシアターファンが「こんな作品観たかった!」と唸る作品が必ず見つかる映画祭、東京フィルメックスをミニシア流にご紹介します。(画像は『東京プレイボーイクラブ』)






東京フィルメックスのツボその1
特別上映- 今年の映画祭を騒がせた巨匠の作品をチェックする。
特集上映作品には海外の映画祭で高い評価を受けたばかりの旬の作品がズラリ。キム・ギドク、ジョニー・トー、タル・ベーラ、ジャ・ジャンクーと名前を聞くだけで作品が気になってしまう「巨匠達の今」をチェックしよう。特別上映作品の一つ『Cut』はアミール・ナデリ監督と西島秀俊さんが東京フィルメックスで知り合って生まれた一作。映画祭が生み出した化学反応にも注目だ。(画像は『アリラン』)


『ニーチェの馬』
英題: The Turin Horse
原題: A torinói ló
ハンガリー、フランス、スイス、ドイツ / 2011 / 154分
監督:タル・ベーラ (TARR Béla)
配給:ビターズ・エンド
美しいモノクロ映像、驚異的な長回し、説明的台詞の欠如などに代表されるタル・ベーラ特有の美学的スタイルが極限まで追求され、見る者を圧倒する作品。『落ちる人』などで映画監督としても活躍するフレッド・ケレメンが前作に続いて撮影を担当した。本年のベルリン映画祭コンペティションで上映され、銀熊賞(審査員特別賞)を受賞。


『CUT』
英題:Cut
日本 / 2011 / 120分
監督:アミール・ナデリ(Amir NADERI)
配給:ビターズ・エンド
主人公は若い映画監督、秀二。兄から援助を受けて映画を自主製作していた秀二は、ヤクザの事務所に呼び出され、兄が亡くなったことを知らされる。兄は秀二の製作資金のためにヤクザの金に手をつけていた。返済を迫られた秀二は、成り行きの末、”殴られ屋”となって金を稼ごうとする……。西島秀俊が秀二役を熱演。常盤貴子がイメージを一新してヒロインの陽子を演じている。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門のオープニング作品。




東京フィルメックスのツボその2
コンペティション作品-代理戦争?巨匠の下で学んだ弟子達がコンペティションで激突
映画の目利きが世界中から探してきた「勢いのある若手監督」達がコンペティション部門で激突。ジャ・ジャンクー、キム・ギドク、イ・チャンドンと言ったアジアの代表的な監督のもとで助監督を務めた若手監督が、師匠の存在を感じさせつつ、若い感性とオリジナリティをぶつけて作り上げた作品に注目。奇しくも特別上映で登場する巨匠達(ジャ・ジャンクー、キム・ギドク)とオーバーラップし、巨匠達の代理戦争となっているところも見逃せない。(画像は『ムサン日記~白い犬』)


『ミスター・ツリー』
英題: Mr.Tree
原題:Hello! 樹先生
中国 / 2011 / 88分
監督:ハン・ジェ (HAN Jie)
ジャ・ジャンクーの助監督を務め『ワイルドサイドを歩け』でデビューしたくハン・ジェの待望の監督第2作『ミスター・ツリー』。一人の若者を主人公に、都市化が急速に進行する中国の地方の現状を描写した作品だ。ジャ・ジャンクーがプロデューサーを務めている。上海映画祭で上映され、審査員特別大賞と監督賞をダブル受賞した。


『豊山犬』
原題:Poongsan
韓国 / 2011 / 121分
監督:チョン・ジェホン(JUHN Jai-hong)
配給:マクザム
キム・ギドク(本作で製作と脚本を担当)の助監督を務めたチョン・ジェホンの長編第2作『豊山犬』は、南北朝鮮の間に横たわる複雑な問題を、エンタテイメントの形をとりつつあぶり出した作品だ。映画は低予算、短期間で撮られたというが、それを感じさせないクオリティを獲得している。



東京フィルメックスのツボその3
特集上映-80年代、90年代の日本映画に影響を与え続けた相米慎二監督を振り返る
海外に選りすぐりの日本映画を発信する特集上映では川島雄三監督と相米慎二監督を取り上げる。『翔んだカップル』『セーラー服と機関銃』を始め、映画という枠組みを超えて人々の記憶に残る作品を作り出した巨匠、相米慎二監督の全作品13本を豪華な俳優達のトークとともに振り返る。ここでしか聞けない現場の話が聞けるチャンス。(画像は『セーラー服と機関銃』)©1981 角川映画







特集上映『相米慎二のすべて -1980-2001全作品上映-』 トークイベント情報
11/19(土)『魚影の群れ』:伊武雅刀
11/20(日)『台風クラブ』:三浦友和
11/20(日)『お引越し』:田畑智子
11/21(月)『翔んだカップル』:鶴見辰吾
11/21(月)『セーラー服と機関銃』:黒沢清監督
11/22(火)『ションベン・ライダー』:永瀬正敏
11/22(火)『ラブホテル』:寺田農
11/23(祝)『あ、春』:佐藤浩市
11/23(祝)『夏の庭 The Firends』:河合美智子
11/24(木)『光る女』:武藤敬司、三枝成彰
11/25(金)『東京上空いらっしゃいませ』:笑福亭鶴瓶
11/25(金)『風花』:浅野忠信
※11/15時点での情報です。この他にも追加予定あり。詳細は後日発表します。




▼第12回 東京フィルメックス
期間 2011年11月19日(土)~27日(日)
会場 有楽町朝日ホール 他
主催 特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
「第12回 東京フィルメックス」公式サイト
※特集上映には、会場が異なるものもございます。詳細は上記の公式サイトをご参照ください。

文:白玉





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映画の達人-映画プロデューサー市山尚三さん

  • 2011年11月19日更新
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