『おやすみアンモナイト 貧乏人抹殺篇/貧乏人逆襲篇』初日舞台挨拶に、疋田紗也さん、辻岡正人さん他、キャストが大集合!

  • 2010年02月05日更新

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『おやすみアンモナイト 貧乏人抹殺篇/貧乏人逆襲篇』が2010年1月30日にユーロスペース(東京)で初日を迎え、増田俊樹監督、『貧乏人逆襲篇』の脚本を担当した昼間たかしさん、メイン・キャストのみなさんが、舞台挨拶に駆けつけました。総勢9名が大集合です!

↑の写真、前列左から、疋田紗也さん、辻岡正人さん。後列左から、大塚麻恵さん、昼間さん、渋木美沙さん、黄金咲ちひろさん、神楽坂恵さん、白井優さん、増田監督です。

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当サイト恒例の《セレブの靴チェック!》は、のちほどお届けするとして、まずは舞台挨拶の模様から。

MCを務めたのは、『貧乏人逆襲篇』に矢井田芳子役で出演した大塚さん。芳子は「1ヶ月間、入浴をしない女の子」という驚きのキャラクターでしたが、実際の大塚さんは、←この写真からも一目瞭然に、とてもキュート! 「今日は綺麗な体と綺麗な心で、司会を頑張らせていただきます!」と、舞台挨拶の幕開けを笑顔で宣言しました。

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まずは『貧乏人逆襲篇』の主人公・小日向登役を演じた辻岡さんが代表して、「数ある映画の中から、この作品を観にきてくださって、ありがとうございます」と挨拶。

登のモデルである活動家の松本哉さんは、東京の高円寺で実際に「素人の乱」というリサイクル・ショップを運営しています。『貧乏人逆襲篇』の舞台も高円寺で、松本さんを髣髴とさせる登が「素人の乱」を実現するようになるまでの破天荒な活動が描かれています。

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「人生について、考えさせられる映画です」(疋田さん)

『貧乏人抹殺篇』の主人公・竹田成子役を演じた疋田さん。映画初主演の本作で、家計を助けるために六本木のナイト・クラブでホステスとして働く劇団員を、体当たりで熱演しています。満員の観客を見渡して、「たくさんのかたに来ていただいて、口から心臓が出そうなほど嬉しいです」と笑顔になった疋田さんは、「この映画に登場するいろいろな人たちを見て、『自分も、もっと頑張ろう』と、人生の励みにしていただけたら嬉しいです」と話しました。

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「(不景気な)こんな時代だからこそ、観ていただきたい作品です」(黄金咲さん)

「日本一ゴールドが似合う開運系マルチ・タレント」こと黄金咲さんは、まぶしいほど燦然ときらめくゴールドのミニ・ドレスで登場! 『貧乏人抹殺篇』で、成子の母親・奈津子役を演じています。「実年齢よりも年上の役を演じることには慣れていましたが、こんなに大きい娘のいる役は初めてでした」と、疋田さんと顔を見あわせながら笑います。「母と娘の心の交流にも注目して、この映画をご覧ください」と話しました。

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成子が働くナイト・クラブのママとホステスを演じた女優さんが顔を揃えた、この日。ママの雪枝を演じた神楽坂さんは、「実際の私よりも、おとなびていて、しっとりした部分を出したい、と思って頑張りました」と挨拶。成子をいじめるホステス役を演じた白井さんと渋木さんは、増田監督から「成子を憎んでいじめろ」と指示を出されたので、撮影の前にはとても悩んでしまったそうです。女優さんたちが苦心の末に演じた「女のバトル」も、本作の見どころのひとつですね。

「松本さんも僕も、まだまだ守りに入ってはいません」(昼間さん)

『貧乏人逆襲篇』の脚本を担当した昼間さんは、登のモデルになった松本さんとは、大学時代からのおつきあいとのこと。当時はさまざまなデモ活動等に松本さんと参加をしていたそうですが、彼が本を出版するようになり、昼間さんご自身もジャーナリストになって、互いに守りに入ったような気持ちがしていたそうです。でも、「この映画を作って、『自分たちは、まだまだ守りに入ってはいない』と感じました」と、昼間さんは力強く話しました。

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「世の中では常に、相反するものがすれ違っています」(増田監督)

成子の父親・道郎役を演じてもいる増田監督は、本作のプラカードを掲げて登場! 公開初日のこの日、『貧乏人逆襲篇』の舞台である高円寺で、このプラカードを持ってプロモーションをしてきたそうです。

撮影中に増田監督が現場からいなくなった日があった、というエピソードは、疋田さんとの対談でも詳しく披露してくれましたが、このお話には、実は続きがあった模様。「撮影現場から逃げたあと、近くのファミレスに辻岡さんを呼びだして、5時間くらい愚痴を言ったんですよ」と、増田監督は笑って明かしました。それを聴いて驚いた疋田さんは、隣に立っていた辻岡さんに、思わず「本当?」と訊ねていました。

まったく異なるふたつの物語が、斬新な構成で描かれている本作。このような構成にした意図について、増田監督は、「男がいれば、女がいます。裕福な人がいれば、貧乏人がいます。攻める人間がいれば、守りに入る人間もいます。世の中では常に、相反するものがすれ違っているんです。ふたつのストーリーが進むという複雑な構成なので、観るかたは戸惑うかもしれませんが、僕なりの解釈で2本の物語をつなげて、みなさまにぜひ観ていただきたい、と思って撮りました」と話しました。

さてさて、ここからは、当サイト恒例、《セレブの靴チェック!》でございますよっ!!

疋田紗也 辻岡正人 黄金咲ちひろ
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まずは疋田さんの足元。ボリューム満点のファーがかわいすぎの、グレーのショート・ブーツ(ブーティかな?)です! ラメラメ・ネットのタイツと相まって、公開初日のハッピー・ムードが増幅気分になってきますね♪

カジュアルな装いがクールな辻岡さんの足元は、履き慣れた感の漂う黒の革靴。増田監督にファミレスへ呼びだされたときも、この靴を履いていらしたのかな……?(※香ん乃の勝手な妄想なので、真に受けちゃいけませんよ)

そして、黄金咲さんの足元。「日本一ゴールドが似合う」というキャッチ・コピーは伊達じゃない! ご覧ください、このゴールディ・ゴールデン・ゴールド☆:*:・°のショート・ブーツをっ!! 履いているだけで、運気が向いてきても不思議ではありません。

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映画系イベントでは常に登壇者の靴を凝視して、同行のカメラマンにも「靴を撮れっ!」と威圧的に命令している香ん乃ですが、この日、靴と同じくらい目を奪われてしまったのが、疋田さんの←のヘッド・ドレス。

……リボンとレースは、女の子の永遠の憧れ。キラキラ・フェミニンなアイテムが、ブラックという色のおかげで、アダルティな雰囲気も演出。デフォルトで愛らしくてセクシーな疋田さんを、更に輝かせていたこのヘッド・ドレス、私もつけてみたくなっちゃいました。「疋田さんだから似合うんだよ!」というご指摘は、わざわざ言ってくれなくていいですよ。百も承知ですからね~。

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▼『おやすみアンモナイト 貧乏人抹殺篇/貧乏人逆襲篇』作品・公開情報
日本/2009年/100分
監督・出演:増田俊樹
出演:辻岡正人 疋田紗也 黄金咲ちひろ 神楽坂恵 リエコ・J・パッカー 大塚麻恵 他
配給:月の石
『おやすみアンモナイト 貧乏人抹殺篇/貧乏人逆襲篇』公式サイト
2010年2月19日まで、ユーロスペース(東京)にてレイトショー。

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『おやすみアンモナイト 貧乏人抹殺篇/貧乏人逆襲篇』 増田俊樹監督×疋田紗也さん 対談

取材・文:香ん乃 撮影:柴崎朋実





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改行

  • 2010年02月05日更新

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