『孫文の義士団』-イケメンではくくれない、アジアスターが演じる凄まじい美しさ

  • 2011年04月20日更新

「中国革命の父」孫文。1906年、民衆蜂起計画の立案のため日本から香港へと渡る。民主化活動を阻止する清朝が孫文抹殺のために送り込んだ暗殺団は総勢500人。対する彼のボディガードを担うのは香港で普通に生活を送る8人。8人の任務は会合の1時間を確保し、無事に孫文を香港から出国させること。500人の刺客の目が不気味に標的の到着を待つ香港の埠頭。孫文の乗り込む車が走りだす瞬間、ボディガード8人のノンストップの護衛が始まる。4月16日より、シネマスクエアとうきゅう他全国順次ロードショー

暗殺団500人。孫文を守るのは香港の街に生きる8人。
1906年、「中国革命の父」孫文が民衆蜂起計画立案のため、日本から香港に向かった。民主化を阻止しようとする清朝は500人の暗殺団を送り込み会合をつぶそうともくろむ。ユータンは新聞社社長、シャオバイに資金援助をする大物実業家。資金は出すが、活動には参加はしないと決めていたユータンだが、孫文の護衛を頼まれていた元将軍率いる京劇団が暗殺者によって悲惨な最期を遂げたのを目の当たりにし、率先して孫文のボディガードを集め始める。集められたのは少林寺出身巨漢の臭豆腐売り、元将軍の娘、ユータンが雇っている車夫そして路上生活者。民主主義や主張を持たない香港の街を生きる人々が父のため、恋人のため、自分の大切なもののために集まる。一方、ユータンの家族も彼の知らないところで孫文の上陸のために動き始めていた。ユータンの妻は元夫で暗殺団のスパイに協力を依頼、ユータンの息子は孫文防護のための大きな任務を任される。午後9時、孫文を乗せた船が見えてくる。ボディガード達の止まらない2時間が今、始まる。

いかがわしい空気に包まれた香港の街並みにぴったりな悪役ラインナップ
制作期間、8年を要する街並みのセット。20世紀初頭、濃密な空気をはらんだ香港の街並みの再現は圧巻。不気味な暗殺団の影が似合ういかがわしさに満ち溢れている。街を埋め尽くす暗殺団は全く倒される感じがしない悪役がずらり。その中でものNo.2の暗殺者、チェンシャンを演じるカン・リーは格闘技界の雄。悪役でありながら思わずアクションシーンに見入ってしまうこと間違いなし。

際立つキャラクター。埃にまみれたリアルな庶民を演じるスター達の凄まじい美しさ。
中国、台湾、香港より集められた豪華出演陣。美しきスターたちが演じるのは香港の名もなき人々。理念や理想ではなく、明日のために懸命に生きる庶民が持つのは美しさではなく搾り出されるような強烈な個性。博打好きの警官を演じるドニー・イェン、車夫のニコラス・ツェー、路上生活者のレオン・ライ。地を這うような生活から作り出された表情とキャラクターはスターの輝きとは全く違う魅力を放つ。特に顔に刀傷が入ったニコラス・ツェーの凄みはイケメンでくくれない 全く別物の美しさだ。

 

 

▼『孫文の義士団』作品・公開情報
中国・香港合作/2009年/139分
製作:ピーター・チャン
監督:テディ・チャン
特別協力:アンドリュー・ラウ
出演:ドニー・イェン/レオン・ライ/ニコラス・ツェー/ファン・ビンビン/ワン・シュエチー/レオン・カーフェイ/フー・ジュン/クリス・リー/エリック・ツァン/サイモン・ヤム
©2009 Cinema Popular Ltd. All Rights Reserved.

『孫文の義士団』公式サイト

※4月16日より、シネマスクエアとうきゅう他全国順次ロードショー

文:白玉

  • 2011年04月20日更新

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