『台北の朝、僕は恋をする』‐パリよりも恋が生まれる街台北

  • 2011年03月22日更新

カイr制作総指揮はヴィム・ヴェンダース、主演は台湾の国民的スター、アンバー・クォのアジア注目作品。パリに留学した恋人に会いたいカイ。渡航費を借りるために依頼されたのは“ある小包”をパリに運ぶこと。台北を出発する前夜、カイは渡された小包を巡り、顔見知りの本屋の店員スージーと台北の街を駆け巡ることに。第60回ベルリン国際映画祭において最優秀アジア映画賞受賞作品。3月12日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国順次ロードショー

 

“パリに負けない”カラフルでポップで軽快な台北を旅しよう 。
サブ①r故エドワード・ヤン監督最後の弟子とされるアーヴィン・チェン監督。短編『美 MEI』で第57回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞したアジア注目の若手監督だ。中国系アメリカ人の監督にとって台北は身近でありながら、外国人として憧れを抱くような場所。監督が切り取った「パリのように恋が生まれるロマンティックな台北」を観ながら、恋人とデートするように、台北を旅してみてはどうだろう。

 

「台北も悪くないのに...」 ― 恋人を追いかけてパリに向かう前夜の出来事。
サブ②r台北で食堂を営む両親の手伝いをしているカイ。一緒にパリに行くはずだった恋人が一人でパリに留学した。パリに行きたい、でもお金がない。カイは本屋でフランス語の本を読みながら勉強する日々を送っている。本屋の店員スージーは毎日通ってくるカイが気になり、話しかける。「ダンスを習っているの、見てて」。
恋人に会いたいカイは、地元のボスで不動産屋の経営者パオに渡航費を借り、その代償として小包をパリに届ける仕事を引き受ける。一方、パオの甥ホンは資産家である伯父が託した小包が気になり、不動産屋の仲間を使ってカイから奪おうと画策する。パリに出発する前夜、偶然スージーに出会ったカイは狙われた小包を携えてスージーと二人、台北の夜を駆け出す。

 

 

アンバー・クォの可愛らしさとクー・ユールンのうさんくささ 。
スージーrまず、見どころは、アンバー・クォの可愛らしさ。本国台湾ではモデル、歌手としても人気が高く、数多くのCMにも出演するCMクィーン。透明感のある、ナチュラルな佇まいは日本でいうと宮崎あおいのようなイメージだろうか。振り向いてくれない男の子にかける言葉の数々はシンプルだけれどもどれもキュートでいじらしい。恋する女子は自分のボキャブラリーにぜひ入れていただきたいセリフばかり。
そして、もう一人チェックしていただきたいのは、ホンを演じる、クー・ユールン。チェン監督の師匠であるエドワード・ヤン監督作品に出演しているクー・ユールンが年齢を重ね、コミカルでうさんくさいのに憎めない不思議な存在感を見せている。ぜひ注目を。

 

「どこで水餃子を食べるのか」を決めてから出かけよう 。
サブ③新鋭、アーヴィン・チェン監督が描き出す台北は中国系アメリカ人である監督の外国人の視点から生まれる“理想的な恋の街、台北”。ツーリストが行ってみたくなるような色彩豊かな台北の街並みが美しく切り取られている。それはお決まりのガイドブックで見るような旧所、名跡ではなく、台北のありふれた街角でしか体験のできない、色にあふれた温かさ。旅する気分でご覧あれ。 作品を見終わったら、まずなにより、映画館を出て中華料理店で水餃子を食べたくなること間違いなし。水餃子のおいしい店をチェックしてから出かけよう。

 

 

ダンスr▼『台北の朝、僕は恋をする』作品・公開情報
脚本・監督: アーヴィン・チェン
出演:ジャック・ヤオ、アンバー・クォ、ジョセフ・チャン、トニー・ヤン、クー・ユールン、カオ・リンフェン
製作総指揮:ヴィム・ヴェンダース メイリーン・チュウ 
配給:アミューズソフト ショウゲート
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● 『台北の朝、僕は恋をする』公式サイト
※3月12日(土)、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国順次ロードショー

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文:白玉


  • 2011年03月22日更新

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