第二回ドキュメンタリーフェスティバル―真実をずっしりと感じる映画祭

  • 2011年02月08日更新

O氏の肖像事実に、時代に、向き合う映画、ドキュメンタリー。
座・高円寺では2月9日よりドキュメンタリーフェスティバルが開催される。第二回を迎える今年は『≒1969』と題し戦後の価値観から大きく変化をした1969年前後の出来事にスポットを当てた特集上映。その他、各界の著名人が選ぶゲストセレクションとコンペティション部門4本などが上映され、バラエティ豊かなドキュメンタリー映画を堪能できる。作品上映後はより深くドキュメンタリー作品を知るトークイベントも開催。目の前に映し出される真実をそれぞれに見て、素直に感じてもらいたい。

 

日本が終わって、始まる年をドキュメンタリーで見返す―特集『≒1969』
ねじ式映画主宰者である山崎裕プログラムディレクターは映像を制作し始めた60年代を振り返り、大きく何かが変わっていくのを直感で感じた時代だと語る。その終わりになる1969年は70年安保闘争が始まり、ウッドストック音楽祭が開催された年。権力、金、平和…価値観が根底から揺らぐその時代をカメラはどのように映し出したのか。そして残されたフィルムに私たちは、今どんな価値観を見出すのだろうか。特集上映だけでなく、多彩なジャンルで活躍するゲストが選ぶゲストセレクション、コンペティション部門など、ドキュメンタリー映画に初めて触れる方から、新たなドキュメンタリー映画を楽しみたい方まで幅広く楽しめるラインナップ。今回は山崎プログラムディレクターにドキュメンタリー好きとドキュメンタリー初心者へのお薦め作品の2本を伺った。
真実という映画の重みを体験しよう。

 

山崎プログラムディレクター、ドキュメンタリー好きの方へお勧めの一本
ハノイ特集≒1969 『ハノイ 田英夫の証言』(2月11日16時30分~)
ディレクター:太田浩、宝官正章、村木良彦
「JNN ニュースコープ」のメインキャスターを務めていた田英夫氏の爆撃下の北ベトナム・ハノイでの一か月にわたる滞在レポート。報道規制の問題などを提議し、田英夫さんが参議院議員になるきっかけとなった作品。©TBS

トークイベント開催:17時25分~金平茂紀さん(TBS「報道特集」メインキャスター)×今野勉さん(独立系テレビ番組制作会社・テレビマンユニオン創設者)

 

山崎プログラムディレクター、ドキュメンタリー初めての方へお勧めの一本
廃船ゲストセレクション『廃船』-是枝裕和セレクション(2月12日19時~)
ディレクター:工藤敏樹
ビキニ環礁での水爆実験から15年、夢の島に捨てられていた「第五福竜丸」の数奇な運命とその保存をめぐって揺れ動く人々の姿を当時の平和運動の現実と絡ませながら描くドキュメンタリー。当日はドキュメンタリー制作者としても名高い是枝裕和監督のドキュメンタリー論に耳を傾けるチャンス。©NHK

トークイベント開催:20時20分~是枝裕和さん(映画監督)×永田浩三さん(武蔵大学社会学部教授)

 

 コンペティション部門公開審査会と授賞式はUstream配信で
会期中に84作品の応募作品の中から選ばれたコンペティション部門入賞4作品を一挙上映。田原総一朗さんを始め、ドキュメンタリーの目利きが大賞を決定する公開審査会の模様が2月13日19時~Ustreamで配信される。
Ustream中継はこちらから

S5コンペティション部門
『しみじみと歩いている』
 監督:島田暁
大阪の御堂筋で開催されるレズビアン、ゲイのイベント「関西レインボーパレード」。そこで出会った、人々の日常生活を見つめ、性的マイノリティの実像を描いたドキュメンタリー映画。

 

101227_dff_b4_out_ol第2回 座・高円寺 ドキュメンタリーフェスティバル
期間:2011年2月9日~2月13日
会場:座・高円寺2
● 第2回 座・高円寺 ドキュメンタリーフェスティバル公式サイト

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文:白玉

  • 2011年02月08日更新

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