第10回フィルメックス 受賞結果

  • 2009年11月30日更新

審査員11/29(日)の映画祭最終日に、コンペ作品の授賞式が行われました。当サイトでもご紹介した、『息もできない』(韓国)が、最優秀作品賞と観客賞を受賞し、10作品の中で、最も芸術性と娯楽性の高い映画であると評価される結果となりました。また、審査員特別賞には、イランの『ペルシャ猫を誰も知らない』が受賞しました。以下、受賞作品とその理由、監督による喜びのコメントです!

○最優秀作品賞・観客賞/『息もできない』ヤン・イクチュン監督(韓国)
受賞理由「さまざまなジャンルや、ときに極端なまでの感情表現を織りまぜることに成功している。おどけたコメディやメロドラマ、そして悲劇を織りまぜながら、韓国の社会や家族の中に存在する暴力についての本質が、深い洞察力によって描かれている」

息もできないヤン・イクチュン監督の受賞コメント「私自身のために作った映画ですが、今は多くの皆さんと一緒に分かち合える映画になったように思えて、とても幸せです。これからも包み隠さず、果敢に表現していきます」
また会場では、届いたばかりの、ヤン監督自身による「喜びの“変態”ダンス」が収録されたビデオレターが上映され、場内は爆笑に。役柄とは全く違うヤン監督の素顔には、Q&Aセッションの時も驚かされましたが、受賞後のぶっ飛び具合は、タランティーノ監督以上かも、と思いました。なお本作品は、当サイトのコラム「そんな彼女に誰がした」の「勝ち気すぎる女子高生」で紹介しています。
2010年春に渋谷シネマライズにて公開決定。
○ 審査員特別賞/『ペルシャ猫を誰も知らない』バフマン・ゴバディ監督(イラン)
受賞理由「フィクションとドキュメンタリーの区別を越えて、さまざまな映像言語を効果的に使うことに成功している。自由への模索を表現する、素晴らしい音楽の使い方がとりわけ秀逸で独創的」

ペルシャ猫を誰も知らないバフマン・ゴバディ監督の受賞コメント「日本の方々は、世界で最も映画を真剣に観てくれる観客であると信じています」

本作はカンヌ映画祭「ある視点」部門でも特別賞を受賞していますが、配給が決まっていないようです。劇場でも観れる日が来るといいですね。

ここ2週間ほど、フィルメックス特集一色でしたが、今後はいろんなイベントや映画祭情報を伝えていきたいと思います。

文/おすず
改行

  • 2009年11月30日更新

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